彼女志願!2nd
「朝ご飯は僕があとで作ってあげますから、まずは――」
「まさか……」
「ええ、そうですよ」
彼はくすりと笑って、唇の端を持ち上げつつ、中指で眼鏡を押し上げた。
よくやる、悪い顔だ。
ただの編集と作家の関係だった時には見せてもらえなかった、私の大好きな表情でもある。
もう、穂積さんったら……。
結局私は、彼のこういう顔に弱い。
――――……
シャワーを浴びて戻ってきた穂積さんは、私のパジャマのボタンを外しながら、首筋に唇を押し付ける。
「穂積さん、疲れてないの……?」
「疲れてるといえば疲れていますけど、だからこそ萌で充電しないと」
緩やかに裸にされて、穂積さんに包まれる。