陽だまりに猫
『ねえ悠、時間大丈夫?』
莉央にそう聞かれて、慌てて時間を確認。
「あ、大丈夫だった」
講義の時間までにはまだ十分に余裕があり
ほっと胸を撫で下ろす。
『そ、よかった。朝から慌ただしく
してたから時間も確認してなかったん
でしょ?』
誰のせいで、慌ただしくなったと
思っているのか。
朝の出来事を思い出して、
赤く染まった頬にしまったと思った。
『あれ、顔赤いよ?』
にやにやしながら聞いてくるあたり
自分のせいだということは自覚している
らしい。
言わせて、照れさせて、
私の反応を見て楽しむ。そういう人。
性格の悪いドS。
いつか何らかの罪状で訴えてやる。
そんな危ない決意を抱いて莉央を無視して
玄関に向かう。
『はーるー』
なんて甘い声出しても、無視。
私はさっさと靴を履いて外へと繋がる
扉を開けた。