陽だまりに猫
開けた扉の向こうには、陽の光がサンサンと降り注いでいて。
「いい天気」
春日和、というのか。朝はまだ少し肌寒いけどきっと今日は暖かくなる。
「…そうだ」
くるりと踵を返してもう一回扉を
開けようとドアノブに手をかける。が。
「!!」
ガチャ、と開いた扉に驚いて
後ろにしりもちをついた。
『え!?ちょ、悠大丈夫!?』
あ、莉央が焦ってる。珍しい。
頭では呑気にそんなことを考えていたけど
心臓は今にも暴れだしそうだった。
『ごめん悠。ほら、立てる?』
目の前に差し出された手。
その手に私の手を重ねると。
「うわっ」
ぐいっと引っ張られて、気付いた時には
莉央の胸に顔を埋めるような体勢だった。