Kiss Kiss Kiss
「ばかやろう!!!」
怒鳴り声に

驚いて身を固くした。


「何をしてるんだ!!!!」


その声は響き渡って 何で知らない人に
怒られてるのかわからなくて
更に恐怖でガタガタと悪寒が襲ってくる。


「やだ・・・やだ
さわんないで……
朝陽さん~~~~助けて~~~」


殺されるのかもしれない

もうギャギャーと泣きわめくしかない。


「夕日!!!!」

ものすごいどすの利いた声で
怒鳴られた。


夕日って今言ったの?


「へ?」

恐る恐る顔をあげてそこにいたのが
大好きな人だと気付いた途端
腰が抜けて地面に座り込んでしまった。


「心配かけて・・・・・
どうしようかと思ったよ・・・・。」


いつもの朝陽さんの声に戻った。



「朝陽さ~~ん
怖かった・・・・・怖かったよ・・・・」

嗚咽が山道に響き渡る。

「朝陽さん・・・・大好き・・・・」

思わずまた出る心の言葉。


「まったく・・・・・。」
呆れた声の朝陽さん

「好き 好き 大好き!!!」

私は朝陽さんの足にしがみついた。

「朝陽さんのそばじゃないと……私……」
そしてまた泣きじゃくってしまった。
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