ぼくときみの幸福論


あぁーたしか昨日はシチューだったからそれでドリアでも作ろう。


そうすれば朝ごはんとお昼ごはんの兼用でもイケるだろう。






すぐに鍋のふたを開けて残り物のシチューの量を確認すると、ガスコンロへ点火をしてあたためはじめた。



その間に冷蔵庫から残り物のご飯を出して電子レンジで解凍をする。





芽衣はというと、


にこにこと機嫌のよさそうなふわふわとした笑みを浮かべて


俺が朝ごはんの支度をする様子をリビングとキッチンを隔てるカウンター越しに眺めていた。








「今日は出掛けるんじゃなかったけ?」






俺が鍋をかき混ぜながら尋ねると、これまた機嫌の良さそうな声で「そーだよぉ」と、返事が返ってきた。




今日は機嫌が良いみたいだ。と、ほっと一安心する。



なんせ芽衣は機嫌を損ねると、大変なことになるからなぁ。


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