「…………。」

「…………。」

放課後、私は椎名君の後に付いて、歩いていた。

無言で。

元々 私は、自分から話す人ではないし、椎名君も饒舌じゃない。

だから、こうなる事は解ってるんだけど。

やっぱり、まだ何か慣れない。

その時、椎名君が ぽつりと呟いた。

「……昼、何処で食べようか。」

あ。

そう言えば、そうだった。

私は暫く考えて。

「……椎名君が いつも行ってるとこが良い。」

そう言うと、隣の椎名君が驚いたのが解った。

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