「……此処?」

着いた所は、古びれたアパートだった。

案内されて入った部屋は。

「……え?」

とても とても、狭かった。

「ねぇ……家族と住んでるの?」

思わず そう訊くと、鋭い視線が返って来た。

「詮索するなと言った筈だ。」

「……御免なさい。」

其処は、どう考えたって、家族で暮らせるような広さじゃなかった。

高校生の1人暮らしは珍しいけど、無い話じゃないし。

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