幼なじみと一途な恋愛
「カバーは?買わねぇの?」
「買いたい!」
燈弥に付き合ってもらって、私は携帯のカバーが売っているコーナーに向かった。
「どれがいいかなー」
このピンクのチェックのもいいけど、こっちの水玉のもいいなー……。
あっ!このキャラクターも可愛い!
そうこうしているうちに、すでに30分が経過していて……。
「ご、ごめ……決まら、なくて……」
優柔不断な私自身への情けなさと、燈弥を待たせてしまっているという申し訳なさで、だんだん涙がこみ上げてきた。
燈弥が私をおいて行っちゃったら、どうしようっ……。
早く……早く選ばなきゃっ……。