幼なじみと一途な恋愛
「そ、そんなことないよー」
あはははは、と笑って誤魔化したけど……絶対バレバレだよね。
「……分かったよ」
燈弥は溜め息混じりに言うと、店員さんに頼んでマネキンから服を取ってもらい、試着室に向かって行った。
え……着てくれるの?
私は慌てて燈弥の後を追った。
試着室の前で待つこと数分、試着室から出てきた燈弥はすごく……。
「似合うー!」
カッコよかった。
「燈弥、カッコいい!」
「はしゃぎ過ぎ」
だってカッコいいんだもん!
もうね、燈弥の周りの空気が輝いて見えるよ。
すると燈弥は試着室に戻って、元の服に着替えてしまった。
「ありがとうございました」
燈弥はそう言って、店員さんに服を返した。