幼なじみと一途な恋愛
「お前、なんでここ来たの?」
2年の教室来たのは初めてだよな。
するとまりあは、何故か不安げに言った。
「今日、体育って何時間目にある?」
「あー……4時間目だな」
そう答えると、まりあは遠慮気味に言う。
「ジ、ジャージ貸してくれる?」
ジャージ?
「一時間目に体育があるの忘れてて……」
なんだ、そんなことか。
「なに遠慮してんだよ。待ってな、持ってくるから」
ジャージくらい貸してやる。
俺は自分のロッカーからジャージを取り出すと、それをまりあに手渡した。
「4時間目までに返してくれればいいから」
「ありがとう!また返しにくるね!」
「はいよ」
まりあは俺に手を振りながら、走って教室に戻って行った。