君の隣で~☆星空☆続編~【完】
相変わらず、


学校にはあたしを探して乗り込んで来る奴が後を立たなくて、その度に1人でも立ち向かう。


恐いものなんてもうない……



そう言い聞かせては、その度に悲しい顔をしてる親や先生達を鼻で笑ってた。



悲しい?

苦しい?

辛い?

痛い?



殴った相手も、親も、先生達も……



悲しい顔を見せる度に


辛い顔を見せる度に



あたしの痛みなんて、そんなもんじゃないんだよ?




いつからかそんな顔を見る度笑い出すようになってた。




翼が求めてた“笑顔”はそんなものじゃなかったはずなのに……





あたしは悪魔のように笑っていた。



笑い続けた。



本当の笑顔の意味を忘れて……。
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