君の隣で～☆星空☆続編～【完】

「……………無理かもしれません」



「はっ……！？」



「子宮癌検査でひっかかりました…うちの個人病院では何かあったら保証出来なくなってしまいますので、総合病院の方法に紹介状をお書きしますので、そちらに行って受診して下さい」


きっと…
目の前が真っ暗になると言うのは、



まさにこの事だろう………。



そして、あたしを突き落とす言葉を淡々と話す目の前に居る先生からあたしは目を離さなかった。



「子供は……産めるんですよね？」



「そちらでまた検査をし直すと思いますので……」



「答えになってないってば、子供は産めますよね」



「あたし達、誰もが無事に出産される事を願うのよ、母子共にね」



“母子共にね…。”



「…………」



その言葉を、
先生はきっと遠回しに何かを伝えたかったんだろう。



それでも、あたしには真っ直ぐに聞こえた。




「…………ありがとうございました」



そう言いながら診察室を出た。