君の隣で~☆星空☆続編~【完】
「まだ、話があるわ」
あたしは、看護婦さんに腕を捕まれて再び診察室に入った。
「座りなさい」
先生がとても優しい笑顔であたしを見つめた。
こんなに、優しい笑顔をしてる先生の一言が、あたしを突き落とす。
今度は目を合わさずに、下を向いた。
「最後まで、聞いてくれる?あなたはね、まだ若いの……若いって事はね、癌の進行も早いって事」
なんだか、訳の分からない言葉を並べ真剣な眼差しであたしを見つめる先生にあたしは言葉が出なかった
「危険な出産を分かりながら、進める事はできないわ」
「…………殺せって事??」
あたしの口からは残酷な言葉……
「赤チャン、守ってくれないんだ」
「…………どっちかが、助からなくなる出産を進める事こそ出来ないわ」
「同じ事じゃんか………同じ事だよ!!あたしは産むの!!なにがあってもいいから、この子を産みたいの!!」
困らせてる事は分かってる……
それでも、あたしはやっぱりひけなかった。
――命――
あたしの前から消えた2つの命―――
衝撃的だった
悲しいとか、辛いとか、そんな言葉じゃ当てはめる事ができない感情――
この世にない言葉に出来ない気持ち………
それを、また自ら失う事なんて
どう考えてもできない。
「産みます!!!」
「………」
「あたしはどんな事があっても、大丈夫なんです」
そう、精一杯笑いながら先生の方を見た。
「…………今日、両親や旦那サン一緒に来てる?」
「来てないです」
「今日この話しを、正直に話せる?」
「…………」
「ちゃんと、話なさい」
「はい」
あたしは、看護婦さんに腕を捕まれて再び診察室に入った。
「座りなさい」
先生がとても優しい笑顔であたしを見つめた。
こんなに、優しい笑顔をしてる先生の一言が、あたしを突き落とす。
今度は目を合わさずに、下を向いた。
「最後まで、聞いてくれる?あなたはね、まだ若いの……若いって事はね、癌の進行も早いって事」
なんだか、訳の分からない言葉を並べ真剣な眼差しであたしを見つめる先生にあたしは言葉が出なかった
「危険な出産を分かりながら、進める事はできないわ」
「…………殺せって事??」
あたしの口からは残酷な言葉……
「赤チャン、守ってくれないんだ」
「…………どっちかが、助からなくなる出産を進める事こそ出来ないわ」
「同じ事じゃんか………同じ事だよ!!あたしは産むの!!なにがあってもいいから、この子を産みたいの!!」
困らせてる事は分かってる……
それでも、あたしはやっぱりひけなかった。
――命――
あたしの前から消えた2つの命―――
衝撃的だった
悲しいとか、辛いとか、そんな言葉じゃ当てはめる事ができない感情――
この世にない言葉に出来ない気持ち………
それを、また自ら失う事なんて
どう考えてもできない。
「産みます!!!」
「………」
「あたしはどんな事があっても、大丈夫なんです」
そう、精一杯笑いながら先生の方を見た。
「…………今日、両親や旦那サン一緒に来てる?」
「来てないです」
「今日この話しを、正直に話せる?」
「…………」
「ちゃんと、話なさい」
「はい」