君の隣で~☆星空☆続編~【完】
翼より―――!?
夢を見てるのかと思った
何度も、何度も目を凝らして見た
“翼……生きてるの?”
ただ、その差出人の名前から目を反らせず、あたしは1枚の封筒を見つめていた
どうして、翼の字なの……。
翼じゃない他の誰かが送りつけてきた?
「どうしてっ!!!」
その言葉に愛と千夏が反応し、あたしを黙って見つめていた
「ごめんね、びっくりしたね……」
そう引き攣りながらも笑い、ボー然と立ち尽くしていた。
翼がこの世を去って10年。
長かったようで、
とても、早く時間が過ぎ行く中で、
翼だけを1人
取り残したように思えて……
時間を経つ事に怯えて、
翼がいないこの世界で生き続けている自分を責め続けた。
その全てを甦らせた1枚の手紙……。
ただ、封筒を見つめるだけで、
翼より。という字を指でなぞるだけで
何度も、何度も差し出し人を確かめる事だけが精一杯で封を開ける事は出来なかった
この手紙の中を読み、今のあたしに受け止める事が出来るのだろうか――。
送りつけられた、1枚の手紙に
あたしの頭の中が真っ白になった
夢を見てるのかと思った
何度も、何度も目を凝らして見た
“翼……生きてるの?”
ただ、その差出人の名前から目を反らせず、あたしは1枚の封筒を見つめていた
どうして、翼の字なの……。
翼じゃない他の誰かが送りつけてきた?
「どうしてっ!!!」
その言葉に愛と千夏が反応し、あたしを黙って見つめていた
「ごめんね、びっくりしたね……」
そう引き攣りながらも笑い、ボー然と立ち尽くしていた。
翼がこの世を去って10年。
長かったようで、
とても、早く時間が過ぎ行く中で、
翼だけを1人
取り残したように思えて……
時間を経つ事に怯えて、
翼がいないこの世界で生き続けている自分を責め続けた。
その全てを甦らせた1枚の手紙……。
ただ、封筒を見つめるだけで、
翼より。という字を指でなぞるだけで
何度も、何度も差し出し人を確かめる事だけが精一杯で封を開ける事は出来なかった
この手紙の中を読み、今のあたしに受け止める事が出来るのだろうか――。
送りつけられた、1枚の手紙に
あたしの頭の中が真っ白になった