囚われた、あなたの腕の下。

教えたのは、身内と親しい友人、そしてアラタ君だけ。


メールはピッタリと鳴りやんだ。



** **

「愛理さん?」


呼ばれた名前に、ハッとする。

家にいるのが、怖くてあたしは朝一番に会社に来ていた。

気が付けば、まどろんでいたみたいで、隣にはアラタ君がいた。


「どうしたの?なんか顔色悪いけど」


アラタ君の優しさに、縋り付きたくなる。

口を、開こうとした時……あたしの携帯が、震えた。


「ご、ごめんね」


開いて見ると、しらない番号。

怖い……怖いけど、なぜか……あたしは通話ボタンを押していた。


「……もしもし?」


なんの応答もない。

ザザッと……風の音か何か布擦れの音か。


『……白』


くぐもった声が、受話器から聞こえた。
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