囚われた、あなたの腕の下。

「いや、一人に……しな」


震えの止まらない身体で、あたしは、アラタ君の裾を掴む。

一緒に、中に入る……割れた窓が……開いていた。


中は


グチャグチャに荒らされていて、あたしの写真がばらまかれていた。

ほうり出された下着。
お気に入りの、水色のワンピースはベッドの上で、シーツと一緒にナイフかなにかで、無残に引き裂かれていた。

それが、自分と重なる。


「は、あ……はぁ……」

息が……苦しい。

吸い込んでも、吸い込んでも、足りない。

頭が、しびれる。

手足にも、力が入らなくて、あたしは、そのままうずくまった。
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