囚われた、あなたの腕の下。

そして、アラタ君がトイレに行った後に、あたしの携帯がまた悲鳴をあげていた。

頭が、われそう。

そして、アラタ君の携帯も悲鳴をあげた。

ダメなのに……。
あたしは、そのけたたましい音を消したくて、携帯をもって、真ん中のボタンを連打した。


「―――っ?!」


そして、開いてしまった。


【画像保存フォルダ】


そこには、ギッシリと……


あたしの携帯に送られてきていて、そこにばらまかれている写真と同じ、画像があった。


「あ……あぁ……」


あまりの恐怖に、声すら出なかった。

やっぱり、さっきのはアラタ君だったの?
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