囚われた、あなたの腕の下。
「うん。自分の携帯を見た、愛理さんが俺の静止を振り切って叫びながら、出て行ったって」
ち、違う!
違う違う違う!
透が、身体を少しずらして、隙間が出来た。
あたしは、渾身の力を込めて、身体を捻りベッドから抜け出した。
「愛理っ!」
扉に向かってますっぐ走った。
今なら、警察に助けてもらえる!
そんな希望が、胸を踊らせる。
そして、扉に手をかけようとした時……。
「愛理さんさ、自分の状況……わかってる?」
すごい勢いで、腹部に力が入った。
ただ、押さえられただけ。
でも、自分の走るスピードも相まって、殴られたような感覚に陥った。