囚われた、あなたの腕の下。
あれが……最後のチャンスだった?


「愛理が、素直に『うん』って言ってくれれば、こんな事にはならなかったのにね?」


あたし?あたしが悪いの?


「あたしは、ただ、透を利用するような事……したくなくて」

「利用でも、よかったのに……」


アラタ君の腕から、透の腕へ。
あたしの身体は簡単に、渡される。

そして、アラタ君が透に何か布を渡した。


「んっ!んんっ!」


その布が、あたしの呼吸をふさぐ。

何か、薬品の香り。

とたんに、眠気と脱力感に襲われる。


「少し、忙しくなりそうだから、大人しく待ってるんだよ?」
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