片恋綴
──やっぱり。
俺と真宏、そして千歳と美春。そんな四人での焼き肉は微妙な空気だった。
当たり前だ。
妙な組み合わせで焼き肉なんて。せめて、違う店にすればよかった。それならまだましだったかもしれない。
「ほら、焼けてるよ」
そんなことなど全く気にしていないらしい真宏が誰にともなく言う。
「えっと、美春ちゃん、どうぞ?」
気を利かせたらしい千歳が言う。
美春も元は千歳が真宏と付き合っていて、その後俺と千歳が付き合っていたことは知っているので何とも言えない表情をしている。
「好きなだけ食っていいぞ」
俺はそれくらいしか言えず、そう言った。
「そうそう。佐南さんの奢りだから食べないと損だよ」
真宏は明るい調子で言う。
「あ、千歳ちゃん、彼氏出来そう?」
もう、こいつの口をどうにか塞げないものか。そう思っても当然そんな手段などあるはずもなく、真宏は喋り続けている。
「……いや、まだ」
千歳も答えづらそうに言う。
「美春ちゃんは? 彼氏」
やっぱりどうにかして塞ぐか。
俺はビールジョッキを置きながらそう思った。
「あ、私は……」
美春も答えづらそうにしている。
「……お前はどうなんだよ」
焼けた肉を取りながら真宏に訊くが、大した効果はないようで真宏はにこにこしながら首を横に振った。
俺と真宏、そして千歳と美春。そんな四人での焼き肉は微妙な空気だった。
当たり前だ。
妙な組み合わせで焼き肉なんて。せめて、違う店にすればよかった。それならまだましだったかもしれない。
「ほら、焼けてるよ」
そんなことなど全く気にしていないらしい真宏が誰にともなく言う。
「えっと、美春ちゃん、どうぞ?」
気を利かせたらしい千歳が言う。
美春も元は千歳が真宏と付き合っていて、その後俺と千歳が付き合っていたことは知っているので何とも言えない表情をしている。
「好きなだけ食っていいぞ」
俺はそれくらいしか言えず、そう言った。
「そうそう。佐南さんの奢りだから食べないと損だよ」
真宏は明るい調子で言う。
「あ、千歳ちゃん、彼氏出来そう?」
もう、こいつの口をどうにか塞げないものか。そう思っても当然そんな手段などあるはずもなく、真宏は喋り続けている。
「……いや、まだ」
千歳も答えづらそうに言う。
「美春ちゃんは? 彼氏」
やっぱりどうにかして塞ぐか。
俺はビールジョッキを置きながらそう思った。
「あ、私は……」
美春も答えづらそうにしている。
「……お前はどうなんだよ」
焼けた肉を取りながら真宏に訊くが、大した効果はないようで真宏はにこにこしながら首を横に振った。