片恋綴
知りたいと思う気持ちにも蓋をする。
近付きたいと思うことにも蓋をする。
現状のままでいいと自分に言い聞かせる。
想いを伝えたいと思う以上に、彼とこうしていられることが出来なくなるのが辛いから。
もしかしたら、原崎さんは私が想いを伝えても今まで通りにしてくれるかもしれない。それでも私は今まで通りではいられないと思う。
臆病なわけじゃない。
ただ、本当に、今はこのままでいいと思うだけ。
今はその気持ちが強いというだけ。
それは他人から見たら恋には見えないかもしれない。それでもこれは恋で。私なりの恋なんだ。
簡単に終わらせたり出来ない恋。
月夜に照らされる原崎さんの横顔に胸が高鳴る。隣にいられる時間を幸せだと思える。