あなたのギャップにやられています

「とりあえず、これでいいだろう」

「えっと……」


さっきのはなんなのよ? と言いたいけれど、あっけにとられて言葉がうまく出てこない。


「ストーカー対策。
たぶん、冴子さんが帰ってくるのを見計らって、足音がしたら中から覗いてるはずだから。
とりあえずこれで、冴子さんには俺っていう恋人がいることになったからね」

「は?」


なるほど、そういうことか。なんて感心したのもつかの間、木崎君は「お邪魔します」と勝手に靴を脱いでいる。


「ち、ちょっと! 散らかってるから」

「気にしませんよ」


いや、私が気にするから。
とりあえず、洗濯物!


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