あなたのギャップにやられています

「これもねー、素敵でしょ。
雅斗君、夜の絵が多いんだけど、たまにはこういうのもね」


それは広い草原に、ポツリと一本だけ君臨する木の下に女の子が立っていて、彼女の麦わら帽子が風に飛ばされている素敵な一枚。

本当に風を感じるようなその絵は、心をほんわか温かくしてくれる。


「やだ、これももしかして冴ちゃんかしら?」

「そりゃーそうだよ」

「いやーん」


いやん、いやん……百合ちゃんが野太い声で連発するから、思わず笑ってしまう。


「私も雅斗君に描いてもらうわ。エステ行かなくちゃ」

「百合ちゃんは、その前にダイエットだよ」

「あーん、それを言わないでぇ」


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