あなたのギャップにやられています

やっぱり空に手を伸ばしてしまうのは、きっと煌めく星があまりに近く感じるせいだ。


「ひとつくらい掴めないかな」


しばらく頭の中を空っぽにして、首が痛くなるほど空を眺めていた。

街の中では見えないのに、本当はこんなにもあるんだね。

雅斗の才能だって、きっとそうだ。
埋もれて見えていなかっただけで、これくらい無数の可能性があるんだ、きっと。


「いけない」


しばらくここにいたい気持ちになってしまうけれど、タクシーが待っている。
というか……こんなところに置き去りにされても困るし。


私は仕方なくタクシーに戻った。

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