あなたのギャップにやられています

部屋に帰ったけれど、まだ雅斗はいなかった。


なんだかちょっと寂しい。
久々におひとりさまを満喫できるなんて強がってみたけれど、やっぱり雅斗がいないとなんとなく。


ビールでもいっとく? 

そう思った私は、冷蔵庫を開けて大好きなプレミアムモルツを一旦手にした。
これ、ちょっと高いけど、やっぱり喉ごしがたまんないのよね。

プルトップに指をかけたけれど、なんだか飲む気になれない。


なんだろう、この虚しさは。
ほんの少し前までひとりでも平気だったのに。

ひとりでビールをグビッと飲み干して、「サイコー」なんてオヤジくさい言葉を吐いて。

飲む気にもなれないなんて、なんだかおかしい。


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