あなたのギャップにやられています

仕方がないから、とりあえずお風呂を入れて浴槽に浸かる。
入浴剤の甘い香りが、浴室中に広がって心地いい。

「一緒に入る?」なんて毎日毎日言われてうんざりしてたはずなのに、ないのも寂しい。


浴槽に浸かると、頭にあの丘の夜景がパーッと広がった後、すぐに百合ちゃんの顔が。

まずい、あの顔、インパクトありすぎ。


ひとりでクスクス笑いながら静かに目を閉じると、疲れているせいか眠気が襲ってくる。

このまま眠ったらダメよ、冴子。
本当に死ぬから。

そう自分に呼び掛けてみたけれど、まずいわ、眠気がすごい力で攻めてくるの。

ちょっとだけ、ちょっとだけ……。

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