あなたのギャップにやられています

「冴子?」


どこかで誰かが呼んでいる気がする。


「わっ」


突然体が浮いたかと思うと「まったく、手がかかる」なんてとびきり不機嫌な声が降ってくる。


「ま、雅斗」

「ただいま。
冴子、エロい格好で俺を待っててくれたのは嬉しいけど、風邪ひく」

「は……」


そう言われて初めてお風呂の中でウトウトしていたことに気が付いた。


べつに、エロい格好してたっていう訳じゃないのよっ。
お風呂に入ってただけだし。


びしょ濡れの私を抱き上げた雅斗は、脱衣所にあったバスタオルで私をくるむと再び抱き上げる。


「や、歩けるし」

「待てるか」


えっと、なにが?

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