あなたのギャップにやられています

やがてお昼休憩になって、ひとりふたりと抜けていく。

「冴子は行かないのか?」

「あっ、はい。もう少し」


なにもしていないくせにそんな嘘をついてひとりで残ると、ドアが開いて部長が戻ってきた。


「冴子」


きっとできるだけのことはしてくれたのだろう。
それでもダメだったんだと、部長の顔を見てわかってしまった。


「部長、ありがとうございました。
木崎君が帰ってきたら引き継ぎしますね。
経理は明日からでもいいですか?」

「あぁ、もちろんだ」


きっと経理に行ったところで、私の居場所なんてない。
足りない人員を補充するわけでなく、問題児を押し付けられただけなのだから。

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