あなたのギャップにやられています

私だってわかんないよ。
これでも頑張ってきたつもりだもん。

給料分働いてきたつもり……。


そんなことを考えると、涙がポロポロ溢れてきた。


「冴子……」

「私だって悔しいもん。
でもデザインできないのは事実なの。
会社がいらないというのなら、そうするしかない」



くそゴリラのせいでこんな事態になってしまったのは否めない。
だけど、雅斗とは違って能力を買われて雇われた訳じゃない私には、今でなかったとしても、いつかこういう日が訪れるのだ。

それが雇われの会社員ってものだ。
地方に飛ばされなかっただけありがたいんだ。


「お願い、雅斗。
私、雅斗の絵が好きなの。
あなたまでデザイン部をはずされるようなことがあったら私、もう立ち直れない」

< 373 / 672 >

この作品をシェア

pagetop