あなたのギャップにやられています

「クソッ」


私をグイッと引き寄せた雅斗は、私の背中に回した腕に力を込める。


「クソッ」


私は嬉しいよ。
雅斗や部長が、私のために悔しがってくれること。


「雅斗、前に言ってくれたじゃない。
たったひとりでもいい。自分を理解してくれる人がひとりいればいいって。
私には理解者がいるの。だから幸せ」

「冴子……」


彼は私の髪に手をいれて、頭を抱えるように抱き締める。


「俺、冴子になんにもしてやれないのか」

「ううん。いっぱいしてくれてるじゃない。雅斗は私に自信をくれた。
雅斗と一緒にお仕事できてよかったよ。すごく楽しかったの。
これからも雅斗のことを応援してる。
たくさん作品見せてよね」

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