あなたのギャップにやられています
「イギリスのアトリエで、もっと腕を磨いてみないかと。
だけど木崎は、いままで鳴かず飛ばすだったのに、腕を磨いたところでどうなんだろうって」
「そんな……」
盛大な溜息がもれる。
雅斗の言っていることがわからない訳じゃない。
だけど今までは、チャンスがなかっただけだとも言える。
どうなるかなんてわからないけれど、進んでみなければ始まらないのに。
「木崎はそう言っていたけど、俺の印象だとな……」
丁度運ばれてきた和風ハンバーグを私に勧めた部長は、自分も食べはじめた。
「食べないのか?」
「はい。いただきます」
なんだか胃が重くて、大好きな肉ですら食べたくない感じだ。
一口だけ口に入れると、部長の次の言葉を待った。