あなたのギャップにやられています
「木崎の言っていることもわからんではない。
冴子との結婚を視野に入れているのなら、男としての責任もある。
安定した収入を手放すのは簡単じゃない。
まして木崎は、この業界でも認められてきたところだし、先も明るい」
まさか、雅斗が私との結婚を?
「例えば、ふたりのときは冴子も一緒に稼いだとしても、子供ができたらとかな。
しかも拠点が海外だったりすると、冴子の仕事だってうまく探せるかどうかわからないしな」
「子供……」
私はもう完全にフォークを置いた。
どうして受けないの! なんて苛立っていたくせに、全然現実を見ていなかったのは私の方だ。
雅斗が留学している間さえ我慢すればと思っていた。
でも、イギリスで成功したら、帰ってくるとは限らないんだ。