あなたのギャップにやられています
部長の言葉に割とへこむ。
今、雅斗とさよならしたら、もしかしてもう二度と会えないということもあり得るの?
そんなの、イヤだ。
でもっ、私はアゲマンになるって決めたの。
百合ちゃんに迷わないって宣言したの。
自分にカツを入れて奮い立たせる。
雅斗の夢のためなの。
くじけるな、冴子。耐えるんだ!
ともかく部長は、雅斗の返事を先延ばしにしてくれたようだ。
そうでなければ断りそうな勢いだったからと。
「いろいろすみません」
「いや、ちょっと楽しいしな」
「楽しいって、部長!」
楽しいって……。
部長とここまでプライベートの話をするなんて珍しいけれど、仕事のときとは違って表情が柔らかい。
「嘘だよ。こんなに真剣に恋してるお前たちが、うらやましいなと思って」
クスッと笑う部長に、かなり恥ずかしくなった。
真剣ですよ。そりゃー、ものすごく。
私の相談だったのにおごってくれた部長は、「また連絡する」と意外にノリノリな言葉を口にして帰って行った。