あなたのギャップにやられています

午後からは、なぜか私のデスクに書類がてんこ盛りで、あたふたした。
どうも、風邪でお休みした他の社員のしわ寄せらしい。


「マジ、疲れた」


フルパワーで数字と向き合うと、疲れが半端ない。
ついついオヤジ臭い言葉が口をついてしまって、慌てて周りを確認したけれど、誰も気がついてないようだ。


「お先に失礼します」


山のような仕事を凄まじい勢いで片付けた私は、定時丁度で席を立った。
定時で帰れるのだけは、魅力的な部署だ。


すると、つかさず奥田さんが寄ってきた。


「木崎さん、今度……」

「すみません。毎日忙しいもので」


さっさとバッグを手にして経理を飛び出したけれど、話も聞かないなんて、私……最近すごく冷たい女かも。
まぁいいや。それどころじゃないの、私。

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