あなたのギャップにやられています
週末になって、やっとふたりでゆっくりできる時間ができた。
そして私は、あの描きかけの絵を描いてもらうことにした。
私にとって特別な絵を、どうしても最後まで描いてもらいたい。
自分で脱ぐのが恥ずかしくてモジモジしていると、雅斗は非常に慣れた手つきで私の服を剥いでいく。
「いや、あのっ……」
これからあなたは絵を描くのよ?
脱がせながら私の首筋にキスを落とす彼に焦ると、やっぱり始めようとしてる。
「雅斗!」
「あっ、無意識で、つい」
「ついじゃないしっ」
無意識って……というか無意識の方が怖いから。
「もう、描かないのね」
「いや、描きます!」
雅斗と暮らし始めてから、私が優位に立ったのは初めてかも?
そんなことを言いながら、本当は描いてほしいのは私の方かもしれない。
雅斗の手で描かれた、雅斗の見ている“私”に出会いたいのかも。