あなたのギャップにやられています

次の日。
朝食はもちろん雅人の特製お味噌汁だった。今日の具はナスだ。

今日は私も手伝って、雅斗の隣でフワフワのだし巻き卵を作る。

私の料理の腕もなかなか上達したじゃん。
これも彼のおかげだけれど。


朝食を食べ終わるとすぐに、雅斗は絵を描くと言い出した。
「今すぐ描きたい」というのは、彼の心が満ち足りている証拠だ。

でも、食べたてってお腹が出るし……と言い出せない私は、結局モデルになることになってしまった。


「あのさ……実物よりきれいにって約束したよね」


余分なお肉とか、描かなくたっていいのよ。


「大丈夫。冴子はそのままで十分きれいだよ」


キャンバスから私に視線を移した雅斗は、私の全身を舐めるように見つめる。


「ちょっと、恥ずかしいから」


このお腹が出ている時間に、そんなにじろじろ見ないでほしい。
思わず胸とお腹の辺りを隠すと、「動かないの」と叱られる。

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