あなたのギャップにやられています
「でも……」
「どんな冴子も美しい。ありのままの冴子がいいんだ」
筆を持った雅斗が、いつもの彼とは違う真剣な顔をしている。
大体こういう時は、エロい発言でオロオロさせられるんだけど。
私はゆっくり胸とお腹を隠していた手を動かした。
『雅斗の見ている“私”に出会いたい』そう思って始めたのだ。
それなら、すべてをさらけ出して描いてもらわなきゃ。
そうでないと、勇気を出してモデルになった意味がない。
それにこの絵は、私と雅斗をつなぐ大切な宝物になるはずだ。
再びキャンバスに筆を走らせ始めた雅斗は、それから一言もしゃべらなくなった。
時折鋭い瞳で私を見つめ小さく頷く彼を見ていると、私はもうお腹のことなんてどうでもよくなった。