あなたのギャップにやられています

「部長、ちょっとハンバーグ食べていいですか?」

「おぉ」


クスクス笑われたけれど、ここは混乱した頭を整理するために、とりあえず肉。
ハンバーグを口に入れて、頭の中を整理する。
画廊の運営社員に、私が?


「落ち着いたか?」

「はい」


フォークをお皿に置いて、水を一口飲むと、再び部長が話し始めた。


「本当はデザイン部に戻ってきてもらうのが一番いいのかもしれない。
だけど、木崎のいないデザイン部より、こっちの方がいいんじゃないかって思ったんだ。

それに、今回の話、すごく面白そうだと思うんだ。
やり方次第で新人発掘なんてこともできるし、今までの冴子の仕事を見ていて、こういうことに向いている気がする。
普段はオーナーが気に入った画家の絵を展示して販売したりしているんだけど、時々会場を貸し出して個展をしているんだ。
だからたくさんの芸術家と触れ合える」



部長の話は興味深かった。
『たくさんの芸術家と触れ合える』ってなんだかワクワクする。

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