あなたのギャップにやられています
「まったく、変態です。どーも」
「ま、雅斗!」
「若干天然なのは変わってないな」
「どうして……」
今度はびっくりしすぎて腰が抜ける。
「どうしてって、会いたかったからに決まってるじゃん」
私の腕を引っ張って立たせた雅斗は、"当然だろ"というような顔をしている。
そんなこと言ったって、彼が日本を発って1年半、なんの連絡もなかったんだよ?
私がポカンと雅斗の顔を見つめていると、「口開いてる」とクスクス笑われる。
「まさかここで会えるなんて、思ってなかったけど」
彼は初めてこの丘に来た時のように、夜空を見上げた。
「やっぱり、神様はいるんだよ」
雅斗はなぜか自信満々な顔をして、ひとりでうなずいている。
「冴子に会えるなんて、最高のご褒美だ。
まぁ、冴子は会いたくなかったかもしれないけどさ」
その言葉にブンブン頭を横に振ると、「マジで?」と雅斗は優しく笑う。
「で、なにが最悪なわけ?」
意地悪くニヤリと笑う彼は、あの頃と変わらない。