あなたのギャップにやられています
そんなに本気で焦らないでよ。
確かに百合ちゃんもついてるけど……。
彼女? と私は、友情という固い絆で結ばれてるの。
「クソー、百合のヤロウ」
こ、怖いから、雅斗。
「ちょっと、百合ちゃんは……」
私はどれだけ百合ちゃんに助けられたか。
百合ちゃんがいなかったら私、今頃どっかの男に寄りかかっていたかもよ?
だって、すごく寂しかったんだもん。
納得したようなしてないような顔をした雅斗は、ブナの木の下に腰を下ろして私を足の間に座らせた。
「ねぇ、雅斗」
「ん?」
「雅斗がリアンのマスターに最後に置いていった絵、私がもらっちゃった」
「そうなのか?」
「うん。マスターがきっと私のために描いただろうからって」
「あはは。バレてる」
私を後ろから包み込んだ雅斗は、私の肩に顎を乗せてクスクス笑う。