あなたのギャップにやられています

そんなに本気で焦らないでよ。
確かに百合ちゃんもついてるけど……。
彼女? と私は、友情という固い絆で結ばれてるの。


「クソー、百合のヤロウ」


こ、怖いから、雅斗。


「ちょっと、百合ちゃんは……」


私はどれだけ百合ちゃんに助けられたか。
百合ちゃんがいなかったら私、今頃どっかの男に寄りかかっていたかもよ?
だって、すごく寂しかったんだもん。

納得したようなしてないような顔をした雅斗は、ブナの木の下に腰を下ろして私を足の間に座らせた。


「ねぇ、雅斗」

「ん?」

「雅斗がリアンのマスターに最後に置いていった絵、私がもらっちゃった」

「そうなのか?」

「うん。マスターがきっと私のために描いただろうからって」

「あはは。バレてる」


私を後ろから包み込んだ雅斗は、私の肩に顎を乗せてクスクス笑う。

< 603 / 672 >

この作品をシェア

pagetop