あなたのギャップにやられています

「雅斗?」


今……すごいことを言ったような。


「帰ってくる前に、戸塚部長に連絡を入れたんだ。
そうしたら冴子が英会話やってるぞって。
でも、高校生レベルだっていうから、これくらいはいけるだろ?」


雅斗はクスクス笑う。


「難しい答えはいらない。Yesでいいから」


あの時もそうだった。
彼に付き合おうと言われたときも『OK以外は却下だし』なんて言っていた。


その自信はなんなのよ。
そう言ってやりたかったけれど、そんなことを言えるはずがない。
だって私は……ずっと彼のことだけを思っていたのだから。


「あれ? 冴子、英語わかんなかった?」

「それくらいわかるし」


私だって、なんとかわかるわよ。


「返事、くれよ。これでも相当緊張してるんだぜ」


おどけているような言葉を口にしているくせに、雅斗は今までに見たことがないような真剣な顔をしていた。


「Yes」


他にどんな返事があるっていうの?
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