あなたのギャップにやられています
「はぁ。だからだ」
堀川さんは、大きな溜息をついた。
「だから木崎さんの絵を一目見たとき、どこかで会ったことがある気がしました。
そして、うちの画廊を使ってほしいと強く思った。
見せていただいた絵、あれは木崎さんですね」
「そうです。彼女です」
ふたりの会話に全くついていけなくて首をかしげていると、堀川さんは立ち上がって奥の事務所に入っていき、一枚の絵を持ってきた。
「これ……」
その絵を見た私は、一瞬言葉を失くしてしまった。
「私は星をつかみに帰ってきました」
「雅斗……」
「彼女と一緒なら、間違いなく星もつかめる」
雅斗は私の顔を見つめてほほ笑んだ。
もう大きな賞を手にした彼が言う星とは……やっぱり私との結婚なのだろうか。