あなたのギャップにやられています

「それに、好きなものにはなりふり構わず向かっていく、勇気を持ち合わせていらっしゃる。
木崎さんだって、イギリスに行かれるのには勇気が必要だったでしょう?」


堀川さんの質問に、雅斗は首を横に振った。


「勇気なんてありませんでした。
だけど彼女が、私の背中を押してくれたんですよ。
かなり無茶苦茶な方法でしたが」


雅斗はあの頃のことを思い出したのか、苦笑している。


「そうでしたか。木崎さんは本当にあなたの絵が好きなんですね」


私は少し恥ずかしくなった。
雅斗の絵が大好きだ。
だけど、それと同じくらい雅斗のことが好きなのだと、堀川さんに指摘されているような気がした。



< 631 / 672 >

この作品をシェア

pagetop