☆SUKI SAKE☆
保健室に行くと言ったけれど実際は保健室になんて行くつもりもなかった。
そんなあたしがやってきたのはいつもみんなでお弁当を食べる屋上。涙で滲む目の前にはいつもの楽しい風景が見える。
愛衣がいて洸がいて、ミチルと譲がいて、そしてあたしと矢野がいる。みんなで笑顔で楽しそうにお弁当を食べてる。
その場に崩れ落ちる。滴り落ちる涙。嗚咽も止まらない。あたし、いつまで嘘を吐けばいい?
たった1日でこんなんじゃ絶対にバレちゃう。いっそ、みんなと距離を置いた方がいいの?栗原くんを傷つけて自分だけが守りたい場所を守るのはやっぱりずるいことなのかな。
あたしも栗原くんのようにたくさん苦しまなくちゃいけない?そうしたら許されるのかな?許されたら何もなかったときのようにまたみんなの前で、矢野の前で笑えるのかな?
「大丈夫、見たくないならちゃんと隠してあげるから」
その言葉があたしを救ってくれるんだってすがりついたけれどその時点であたしはもう矢野を裏切った。
だからどんなに普通に接しようとしてもきっとそれはできない。今のままならあたしと矢野には大きな大きな溝が出来てきっと修復なんて出来ない。
そんなあたしがやってきたのはいつもみんなでお弁当を食べる屋上。涙で滲む目の前にはいつもの楽しい風景が見える。
愛衣がいて洸がいて、ミチルと譲がいて、そしてあたしと矢野がいる。みんなで笑顔で楽しそうにお弁当を食べてる。
その場に崩れ落ちる。滴り落ちる涙。嗚咽も止まらない。あたし、いつまで嘘を吐けばいい?
たった1日でこんなんじゃ絶対にバレちゃう。いっそ、みんなと距離を置いた方がいいの?栗原くんを傷つけて自分だけが守りたい場所を守るのはやっぱりずるいことなのかな。
あたしも栗原くんのようにたくさん苦しまなくちゃいけない?そうしたら許されるのかな?許されたら何もなかったときのようにまたみんなの前で、矢野の前で笑えるのかな?
「大丈夫、見たくないならちゃんと隠してあげるから」
その言葉があたしを救ってくれるんだってすがりついたけれどその時点であたしはもう矢野を裏切った。
だからどんなに普通に接しようとしてもきっとそれはできない。今のままならあたしと矢野には大きな大きな溝が出来てきっと修復なんて出来ない。