The High School Teacher ~あたしの大好きな先生~
でも悠斗はあたしから体を離して、また顔を覗き込んでくる。

「それに吉野が自分のせいリナが倒れたんだって自分のこと責めてたぞ。リナ、お前はお前思ってる以上に色んな人に想われてるんだから、もっと自分自身を大事にしろ」


―ドーン―


悠斗が言葉を切ると同時に大きな音がした。

顔を音がした窓の方に向ける。

「…花、火」

そういえば今日この付近で花火大会があるって皆さわいでたなぁ。

あたしは人込みが嫌で誘いを断ったけど、花火自体は嫌いじゃない。

その逆で寧ろ好き。



「うわぁ、綺麗…」



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