あなたと私のカネアイ
その疑問が顔に出てたのか、円さんは苦笑する。
微笑みとは違う笑い方、初めてした……
「結愛ちゃん、お金欲しいんでしょ?」
「欲しいっていうか、ないと生活に困るっていうか……」
別に今も生活に困ってるわけじゃないし、決してセレブの奥様になりたいわけでもないけど。
「俺、お金持ってるよ。それに結愛ちゃんのこと気に入ってる。お互いに条件も出して対等。何を迷う必要があるの? 結愛ちゃんの世界はお金がすべてじゃないの?」
お金がすべて――そうだよ。
お金を持ってる人と結婚するって決めてた。
見えない愛なんかより、すべてが数字でキッチリと表示されるお金が私の条件だった。
お金を持っていて、束縛をしなくて、年上の落ち着いた人だったら尚更良し。
篠沢円は私の理想の塊。
迷う必要は、どこにもない。
MONEY、という単語は私の頭をコクリと動かすには十分な重力を持っていて。
「わかりました。円さんと結婚します」
微笑みとは違う笑い方、初めてした……
「結愛ちゃん、お金欲しいんでしょ?」
「欲しいっていうか、ないと生活に困るっていうか……」
別に今も生活に困ってるわけじゃないし、決してセレブの奥様になりたいわけでもないけど。
「俺、お金持ってるよ。それに結愛ちゃんのこと気に入ってる。お互いに条件も出して対等。何を迷う必要があるの? 結愛ちゃんの世界はお金がすべてじゃないの?」
お金がすべて――そうだよ。
お金を持ってる人と結婚するって決めてた。
見えない愛なんかより、すべてが数字でキッチリと表示されるお金が私の条件だった。
お金を持っていて、束縛をしなくて、年上の落ち着いた人だったら尚更良し。
篠沢円は私の理想の塊。
迷う必要は、どこにもない。
MONEY、という単語は私の頭をコクリと動かすには十分な重力を持っていて。
「わかりました。円さんと結婚します」