恋のリハビリをあなたと
「面倒って……よく、それで体持つよな」


私の食生活に信じられないという反応を示す彼。


そういえば、この食生活を話したのは、彼が初めてかもしれない。


「昼ごはんはちゃんと食べてるから」


「もしかして、食堂?」


正直に頷いた。


「毎日食堂って、かなりの出費にならないか?ぶっちゃけ、介護士の給料じゃカツカツなんじゃ……」


あー、そうだよ。どんなに働いても、それほど稼げないのが、介護業務に就く人間の現実だ。


「そうだけど、弁当買うよりはまし。それに、コンビニご飯より、体によさそうだし」


「俺だって、それが嫌で毎日弁当作ってるんだぞ」


って、弁当、自分で作るの?


驚いて、彼の首元付近を見ていた視線を、彼の目元に移した。


「何そんなに驚いてるんだよ。自分で作らないで、誰が作ってくれるんだよ」


「彼女か何か……」


「彼女がいたら、先週真美ちゃんをお持ち帰りしない。そこまで、酷い奴じゃないから」


彼女なしっと。…って、何、いらない情報インプットしてるんだろう。


でも、ずっとつっかえていたものが取れるような、なんだかスッキリした気分だ。


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