悪魔と天使
「き、貴様等!!魔女か!!」


髪が腰まである、レイピアを携えたシズクと短い髪に半袖短パンでサーベルを携えたフウカ見て、貴族は怯え、後ろに少し下がる。


「魔女……か。久々に言われたわね、それ」


「そーですねー。フウカ達よりマルコさんが先に暴れるのが多かったですから…一年ぶりですねー」


貴族は馬にまたがると従者に「やってしまえ!」と命じ、一目散に逃げて行った。


従者は剣を抜くとじりじりと向かって来た。


取り巻いていた村人ももういなかった。


従者の一人がフフフ…と笑う。


「この前の魔女には不意を突かれ少してこずりましたが堂々となら女に負けはしない」


「………その魔女とやらはどうしまたか?」


レイピアを腰から抜き、その従者に向けるシズク。


「シズクさん、決まってるじゃないですかー」


フウカも腰からサーベルを抜く。


「てこずったと言っているのですから殺したんですよ」

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