カローナ姫の黒猫



シルヴィの言葉に機嫌を良くしたルイは、口角をあげて微笑むと。


「ほう。シルヴィ殿、よくご存じで。オルテカ国第一王子、ルイ・アルベルト、そして…」


「第二王子、レイン・アルベルトです」


嘘…でしょ。


もちろんアルベルトと言う名前は知っていたけれど、現第一王子、第二王子の名前まで把握していなかったカローナにとってはまさに青天の霹靂。


あまりの驚きから開いた口が塞がらなかった。

だって、本当なら、カローナやシルヴィのような地域の王たちが気軽に会える人じゃないのだ。


だから、たぶんシルヴィも顔までは知らなかったのだろう。

さっきまで、赤かった顔が今度は血の気が引いて青くなっている。


「オ、オルテカ国の第一王子様、第二王子様とは、露知らず…。ど、どうかご無礼をお許し頂きたい…」


そう言うと、シルヴィは、頭を地面に擦り付け平謝りしている。

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