ハートフル・アーツ
幸大たちは教室に移動した


放課後と言うこともあり誰も残っていなかった

「はぁ…

久々に殴ったら疲れちゃった。」

ジニーが言う

「あれはさすがにやり過ぎな気もしたけどね。」

クリスが言う


「本当に嫌な奴だった。

私も殴ろうかと思ったくらいだ。」

なずなが言う



「ただ、ちょっと派手にやり過ぎたかもな。」

幸大が言う

「二人ともすまない。

僕とジニーのために本当にすまなかった。」


クリスが言う



「私は今回、何もしていない。」

なずなが言う


「俺も勝手にやっただけだしな。

むしろ大きなお世話だったんじゃないか?」

幸大が言う


「…。

君がそう言うなら、そういうことにしておこう。

ありがとう。」

クリスが言う


「私もお礼しなきゃね?」

ジニーが言う

「だから、別に…」

ちゅっ。


幸大の言葉を遮るようにジニーが幸大の唇を塞いだ

「ん!?」

幸大が驚き離れようとするがジニーはしっかりと抱きついて離れない

「ん〜。」

ジニーは嬉しそうにその状態をキープする


「い、いい加減にしろー!!」

バコンッ!!

なずなが幸大を殴った

「いってぇ!?

何で俺を!?」

幸大が言う

「うるさい!!

このバカ!!



ジニー、お前も許さん!」

なずながジニーを追いかける


「許さなくていいもーん!!」

ジニーが教室を飛び出す

「待て!」

なずなが追いかける



「ふぅ…

俺らも帰るか。」

幸大が言う

「ああ、そうしよう。」

クリスが言うと二人はなずなとジニーのカバンを持って教室を立ち去った
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